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スーパーボウルのハーフタイムショーを振り返ってみる②

さて、前回は90〜00年代までのパフォーマンスを特集しましたが、今回は2010年から先日の2021年の分まで振り返っていきましょう。

2010年代も見所たくさん

いきなり伝説的なバンド、The Whoの登場から幕開けしました。この時のパフォーマンスについては色んな批評がありました。しかし、英国ロックの象徴的バンドである彼等が、ビッグステージに立った意味は大きいでしょう。

第44回 The Who

そして、第48回のブルーノ・マーズ。レッド・ホット・チリ・ペッパーズとの共演には、私もリアルタイムで見て胸が熱くなったのを覚えていますね。冒頭のブルーノのドラムソロは強烈な印象を与えました。その後、古き良き時代のR&Bやモータウンをリスペクトしたハーフタイムショーを披露。そして、最後はレッド・ホット・チリ・ペッパーズと共に「Give It Away」。これは普通に盛り上がる流れですよね。

第48回 ブルーノ・マーズ

ブルーノ・マーズは、第50回にも出演しています。この回はメインはコールドプレイでしたがね。ビヨンセも共演するという豪華な布陣で登場。

「Viva La Vida」「Paradice」など、全てを包み込むのようなコールドプレイのサウンドは、会場を幸福感で包みました。その後のブルーノとビヨンセのパフォーマンスは圧巻でしたね。メインを食ったと揶揄される程でした。ブルーノとビヨンセが合流するシーンも見応えありました。そこにクリスも加わって3人で歩きながら歌うシーンが、印象的な回になりましたね。

第50回 コールドプレイ

女性アーティストの存在感

2010年代のハーフタイムショーでは、女性シンガーの印象も強烈に残りましたよね。

まずは、第46回のマドンナ。古代ローマ帝国を思わせる衣装に扮した彼女は、まさに女王。セクシーなパフォーマンスを見せ、シルク・ドゥ・ソレイユのチームと作り上げたステージは圧巻でしたね。「Give Me All Your Luvin’」をハーフタイムのチアリーダーとして披露した演出は素晴らしかったですね。

この時ニッキー・ミナージュ、M.I.A.も登場しました。M.I.Aの中指おっ立て事件が、波紋を残した回でしたね。

第46回 マドンナ

お次は、第47回のビヨンセ。「Crazy in Love」「Independent Women」など圧倒的存在感を示すパフォーマンスでした。ステージングのセクシーな魅せ方は流石。一番のハイライトはデスティニーズ・チャイルドの再結成。ケリー・ローランドとミシェル・ウィリアムズとステージ上で並び立ち、デスチャ時代のヒット曲を歌う姿は非常に印象的でした。ラストの「Halo」も圧巻でしたね。この回は46.4%の高視聴率を記録しました。

第47回 ビヨンセ

そして、第49回のケイティ・ペリーですね。「Roar」を歌いながら巨大な虎にのって登場。「I Kissed a Girl」ではレニー・クラヴィッツと豪華共演。話題になったサメの着ぐるみのビーチステージも、ポップなんだけどカオスな感じもして良かったですよね。その後のミッシー・エリオットとの共演も会場を盛り上げました。エンターテイメント性の高い内容でしたね。そのおかげか1億1850万人というとてつもない視聴者数を獲得しました。

第49回 ケイティ・ペリー

女性アーティスト編のラストは、第51回のレディー・ガガですね。この時、政治的な意図を入れたステージになるのではないかとの予測もあったのですが、彼女らしい愛にあふれるメッセージが込められたパフォーマンスでした。

「このパフォーマンスは、だれからも必要とされていないと感じている若い人たち、そして誰かに認めてもらうのがどれほど大変かを知っている人たちのためのものになる」という、試合間のメッセージ通り、ヒット曲「Born This Way」には、人種の違い、LGBTなどを応援する意味が込められました。

第51回 レディー・ガガ

第54回(2020年)に込められたメッセージ

第54回はジェニファー・ロペスとシャキーラというラテン系の2人が選ばれました。イベントの開催地であるマイアミはヒスパニック系の住民が多いことも考慮されたようですね。人種問題についての色んな意見もありましたが、彼女たちが出演したことはラテン系米国人にとって意義のあることでした。

シャキーラのステージも、その辺りを意識していたのでしょう。「Sea Wolf」「Empire」などのヒット曲から始まり、レッドツェッペリンの「Kashmir」を挟みつつ、中東のラテンハウス「Ojos Asi」を披露しました。スペインの「Chantaji」のサルサバージョン、コロンビアのダンスグループ、スウィンギン・ラティーノの南米サルサのパフォーマンスと、シャキーラの出自を意識した演出が盛り込まれていました。バッド・バニーの競演も良かったですね。

続いてジェニファー・ロペスの登場です。50歳という年齢を感じさせないポールダンスを披露。ヒット曲「Ain’t It Funny」「Get Right」などで、ボンテージ衣装のダンサーと共に会場を盛り上げると、J バルヴィンが登場。「Que Color」「Mi Gente」などを熱唱しました。ロペスがヒット曲が会場を盛り上げていく中、彼女の愛娘エメも登場し「Let’s Get Loud」をデュエットで披露。この時シャキーラもドラムプレイを見せました。

そして、スプリングティーンの「Born In The USA」の楽曲が流れる中、ロペスはプエルトリコの国旗が描かれたマントを羽織って登場しました。この辺りもラティーノを意識したものだったのでしょう。第54回は、特にメッセージが前面に強く出された回でしたね。

第54回 ジェニファー・ロペス&シャキーラ

コロナ禍の第55回のステージ

第55回は、新型コロナを意識した内容となりました。収容人数を半分以下に抑え、2万2000人を収容。ソーシャルディスタンス、感染検査なども行われました。NFLの意向により、ワクチン接種した医療従事者も招かれたようですね。

パフォーマーの数も減らした内容となった今回のステージは、ド派手な演出よりもThe Weekndというアーティストにスポットを当てたものとなりました。本人が「シネマティックな演出となる」と語った通り、ネオンが光る大都市のセット中、オープンカーに乗ったThe Weekndが登場する演出で始まります。元々彼は映画をパロディ化するの好きですよね。

「Star Boy」から始まり「The Hills」を披露。赤い目がついたマスクをしたコーラス隊が参加したのも、印象的ですね。この後、鏡張りの迷路に迷い込む演出の中「Can’t Feel My Face」をカメラ目線で披露。そして、白い包帯を巻いたダンサーが現れます。これはアメリカンミュージックアワード時のパフォーマンスに続くものでしょう。「ハリウッドセレブのくだらない文化を映し出したもの」と本人は語っています。

この後メドレーのようにヒット曲が演奏され、盛り上がりのピークを見せます。グラウンド上で、同じ赤いジャケットを羽織った無数の包帯ダンサーと共に「Blinding Lights」を披露したところが、今回のハイライトとなったでしょう。オープニングはウール製のスーツでしたが、フィナーレの時は何千個ものルビークリスタルが縫い付けられたジャケットでした。完成まで250時間以上かけ、Zoomでやり取りしながら完成させた衣装のようです。

今回は、コロナ対策を意識する中でのパフォーマンスでした。たくさんのアーティストが共演して、多数の観客の中でド派手な演出を行うということが出来ない中でしたが、The Weekndのパフォーマンスは見ごたえありましたよね。

第55回 The Weeknd


さて、今回はシリーズで特集してみました。見どころが多すぎて、紹介できなかった部分もありますね。また加筆するかもしれません。お楽しみいただけたら幸いです。

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